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カンクンは、メキシコで最も有名なリゾート地として一年を通して世界中の観光客を集めている。その魅力は、驚くほどに青い海と白砂に覆われた長い海岸にある。 世界的に見ても群を抜く美しさを誇るビーチは多くの旅行者を魅了し、メキシコはこの地の観光開発を強力に推し進めてきた。その結果、長いビーチ沿いには高級ホテルが林立し、その豪華さとサービスを競うようになった。近年では、ナイトクラブなど大人の遊び場も充実し、ビーチの中心部では毎晩のように賑やかな音楽が鳴り響き、観光客たちのお祭り騒ぎが繰り広げられている。

 

カンクンの地図

 

カンクンのホテル選び

カンクンのホテルは北側のプラヤ・リンダあたりから、南側のプラヤ・デルフィネスあたりまで、隙間がないほどに並んでおり、これを「ホテル・ゾーン」と呼ぶ(上図参照)。ビーチが美しいのはプンタ・カンクンから南の外海に面した所で、ここには超高級ホテルが多い。ダウンタウンに近いプラヤ・リンダ周辺は比較的安いホテルが多いが、ビーチはあまり美しくない。美しい海岸に面し、比較的リーズナブルなホテルを探すなら、岬になっているプンタ・カンクン辺りが狙い目だ。

今回は、せっかくカンクンに泊まるのだから、少しいいホテルにしようと選んだのが「クリスタル・グランド・プンタ・カンクン」。プンタ・カンクンの北側に付き出した岬のような場所に位置している。この近くに、ホテルゾーンで最も賑やかな中心街があるため食事や買い物にも便利という利点がある。部屋はオーシャンビューを選択。値段は高いが、どうせ泊まるなら海が見えたほうが絶対にいい。

ホテル、クリスタル・グランド・プンタ・カンクンの外観。

ホテルの内部から見るとこんな感じ。ちなみに、1泊の料金はオーシャンビューのツインで1万8000円〜2万円程度。シーズンオフの割引料金だが、メキシコならではのリーズナブルな価格設定だ。


部屋のバルコニーから見た景色。残念ながら、2月のこの日は曇り空で風も強く、海水浴には適さない日だった。


ホテルの前のビーチはきれいだが人はあまりいなかった。

ビーチの夕景も美しかった。


冬の天気は気まぐれ

カンクンは熱帯性の気候で一年を通して晴れることが多いのだが、冬の時期の天気はかなり気まぐれで、時々雨が降る寒い日があるかと思えば、カラッと晴れて暑くなったりする。一日目はあいにくの天気だったが、翌日は晴れた。まだ雲は多かったものの気温は30度ほどあり、海水浴には暑すぎず、最適な気候だった。

ホテル前のビーチチェアなどはホテル宿泊者専用なので自由に使える。ボーイが回ってくるので飲み物やスナックなどを注文することも可能だ。


美しい景色を見てボーっと過ごす贅沢な時間を満喫する。


海岸の散歩も楽しい。外海は波が結構高く、泳いでいる人は少ない。


アクティビティも充実

カンクンはアクティビティも充実している。クルーズやダイビングなどはホテルで申し込むこともできるが、カンクンの南側にあるアクアワールド(AQUAWORLD)という施設に行くとボートツアーやダイビングなど様々なアクティビティにその場で申し込んで参加できる。お勧めなのは、小型ボートで周辺のマングローブ林の中を走り、シュノーケリングもできるジャングルツアーだ。

アクティビティが充実したアクアワールド


海賊船でクルーズパーティを行うツアーもある。


夜のプンタ・カンクンは大賑わい

夜のプンタ・カンクンはナイトクラブなどが店を開き、大勢の観光客がそぞろ歩きを楽しむなど大賑わいになる。特に有名なココ・ボンゴというクラブの周りは、ナイトライフを楽しむ観光客が大騒ぎ。通りから女性たちが踊っている光景が眺められる店もある。ココ・ボンゴ周辺は観光客が多く、危なくはないが、リスクは常にあるので、暗がりなどには注意が必要だ。

ココ・ボンゴは派手なナイトクラブだ。


オープンになっている店では、通りからこんな光景が眺められる。

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人気の島イスラムヘーレスへ

三日目に、人気のリゾート・アイランド、イスラ・ムヘーレス(ムヘーレス島)に渡ることにした。島に渡るフェリーはダウンタウンの港、プエルト・フアレスやグラン・プエルトから頻繁に出ているが、プンタ・カンクン近くにも高速フェリーの桟橋がある。ただ、この桟橋から出る船は風が強いと欠航となる。その場合は、別の港から出るフェリーを利用することになる。最新のフェリーは高速船を浸かっているため、船は高波を乗り越えてがんがん走る。船酔いを心配したが、船の上甲板で強風に吹かれていたためか気分が悪くなることはなかった。

 

高速船の上甲板は爽快だ。


約1時間でイスラ・ムヘーレスに到着。常に観光客で賑わう、華やかな雰囲気がある。


庶民的なリゾート気分溢れる町

イスラムヘーレスの桟橋付近はカンクンとは打って変わった、庶民的なリゾート気分溢れる町並みだ。島は小さいが歩いて回れるほどではないため、観光客向けの交通手段としてゴルフカートが使われている。

町の北側にはプラヤ・ノルテ(北のビーチ)という美しい遠浅の海岸があり、いつも海水浴客で賑わっている。港がある町の西側周辺にはレストランやホテルなどが多い。

町には観光客に最も利用されているゴルフカートが走り回る。


イスラ・ムヘーレスのメイン・ストリート。土産物屋とレストランが軒を連ね、夜になると観光客でにぎわう。


美しい遠浅の海岸プラヤ・ノルテ。


ガラフォン・ビーチへ

翌日、島の南にあるガラフォンビーチに行くことにした。そこは海洋公園になっており、大きなリーフではたくさんの魚を見ることができる。タクシーで島を10分ほど南下し、ガラフォンの入り口に着いた。係員に入場料を聞くと「食事と飲み物込みで800ペソ(5600円くらい)」と言う。「食事はいらない」と言ったが、「食事抜きはやっていない」とニベも無い返事だった。

海洋公園の中。向かい側にカンクンが見える。


小さなビーチの前には広いリーフがあり、シュノーケリングでたくさんの魚を見ることができる。ここでは水中眼鏡もシュノーケルも貸してくれるので手ぶらで行けばいい。ちなみに使ったシュノーケルは持ち帰ることができる。


プール利用やカヤックなども入場料に含まれている。海上にはジップ・ラインの塔があるが、これは別料金。


カンクンから日帰りのボートツアーで来る人も多い。海岸では大きなイグアナが出迎えてくれる。


公園の建物にあるレストランはブッフェ形式で、好きなものを取って食べることができる。飲み物はソフトドリンクだけでなく、ビールやラムなどのアルコール類もある。ウエイターがやって来て、「ラムのカクテル飲む?」と聞いてきたので、遠慮なくいただいた。ビールなどは庭園のドリンクバーでも注文できる。これも入場料金に入っている。


のんびり島を楽しむ

カンクンのような高級リゾートもいいが、イスラムヘーレスのような庶民のリゾートの方が馴染みやすい気がする。町に戻り、雰囲気のいいカフェでのんびりすると本当にリラックスできた。

イスラムヘーレスの町には雰囲気のいいカフェなどが多い。


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