オアハカは、スペイン植民地時代の古い町並みが残るメキシコ南東部の主要都市です。コロニアル様式の古い町並みはメキシコには数多くありますが、オアハカはその規模と美しさで群を抜いているといえます。また、メキシコの古代史においても、オアハカ周辺はミシュテカ、サポテカといった独特の古代文明が栄えた重要な地域です。メキシコの伝統文化がいまだに色濃く残る土地柄と他に類を見ない古代文明の名残りがあいまって、訪れる多くの観光客を魅了しています。
オアハカは、人口50万人以上を有する、メキシコでは中規模の街です。中心部は歩いて十分に回れる程度で、コンパクトにまとまっています。カテドラルに隣接した中央公園ソカロは樹木が生い茂り、木陰のベンチで休みながらアイスクリームなどを食べることもできます。周囲にはオープンテラスのレストランが並び、コーヒーやビールを飲む人の姿が一日中絶えません。巨大都市メキシコシティでは考えられない、のんびりした光景です。
昼時にソカロに面したレストランに入り、ランチを頼みました。内容はサラダ、トマトソースの肉団子にライスの付け合わせ、パンとトルティーヤ、飲み物はオルチャータといった組み合わせでした。食事の最中に向かいに流しのマリンバ奏者が来て、音楽の演奏をしてくれました。もちろんチップを払いますが、マリアッチ楽団などに音楽を頼むのとは違い心遣い程度で大丈夫です。
モンテアルバンは、オアハカ近郊の山の頂上を切り開いて造られたサポテカ族の古代遺跡です。遺跡は、グラン・プラサと呼ばれる大きな広場を中心とし、その周囲に神殿などの建築物がいくつも並ぶ大規模なものです。
モンテアルバン行きのバスは街の中心部にある市場の近くにあるターミナルから1時間に1本ほど出ており、遺跡までは約30〜40分で行くことができます。