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巨大遺跡テオティワカン (メキシコ)

国旗
テオティワカン

古代メキシコ高原を支配した幻の文明

テオティワカン
太陽のピラミッドの前にある死者の大通り

メキシコ中央高原に花開いた謎の文明「テオティワカン」。高さ64mの太陽のピラミッドと42mの月のピラミッドに象徴される都市はラテンアメリカの他に文明には例がないほど巨大だ。4世紀から5世紀ごろに隆盛を極めたテオティワカンは7世紀ごろ滅亡したとされる。その後、この都市を見つけた人々がその大きさに驚き、神様たちが集う場所だと考えた。しかし、テオティワカン文明がどのような文明であったのか、わずかな絵文字しか残されていないため、今もって定かではない。

テオティワカンの地図

テオティワカン地図

上地図のように遺跡の出入り口は5カ所ある。出入口1から入るのであれば、この近くにあるシウダデラとケツァルコアトル神殿を見てから太陽のピラミッド、月のピラミッドを目指すのが効率的。帰りのバスは出入口3の外から乗ることができる。

 

死者の大通り

テオティワカンの死者の大通り

テオティワカン行きのバスはメキシコシティの北ターミナルから出ています。案内所でバス会社を聞いてチケットを買いバスに乗ると、約1時間で遺跡の出入口1に着きました。地図によると遺跡の出入り口は5カ所あり、1から入るのであれば、この近くにあるケツァルコアトル神殿を見てから北に位置する太陽のピラミッドを目指すのが効率的です。ところが、帰りのバスに乗るにはここに戻る必要があると思い込んだ私は、ケツァルコアトル神殿を後回しにして太陽のピラミッドに向かってしまったのです。

広大なテオティワカンは、「死者の大通り」という広い道が南北に貫いており、この両側にピラミッド神殿や宮殿、住居跡などが並んでいます。


大通りの途中にある大きな広場
私たちが遺跡に入った場所から太陽のピラミッドまでは約2厠イ譴討い襪里任垢、周囲には高い建物や樹木がほとんどなく、日陰もないのです。高原の砂漠地帯ですから、強い日差しが容赦なく照り付けます。気温は40度近くあるでしょう。脱水症状を起こさないように、途中で買った水を飲みながら、炎天下を歩き続けました。


死者の大通り沿いには様々な建造物群があります。これは、蛇とジャガーの宮殿がある西プラザ。


死者の大通り沿いの神殿の壁には彩色が残るピューマの絵もあります。


太陽と月のピラミッド

周辺の見学をしながら1時間ほどで太陽のピラミッドに着きました。しかし、目の前にそびえるその大きさに、頑張って登ろうという気持ちがなかなか出てきません。大勢の観光客が登っていくのを見て、私もなんとか頑張って登り始めました。


太陽のピラミッドは高さが65mあります。メキシコではプエブラの近くのチョルーラのピラミッドがほぼ同じ高さですが、登るのはこちらの方がはるかにきつい感じです。


登っていく途中、目の前の死者の大通りと、その北の突当りに高さ47mの月のピラミッドが一望できます。遺跡の景色はなかなかいいのですが、周囲の自然は茫漠たる荒野が続いているだけという感じです。頂上にはパワースポットとされる小さな金属が埋め込まれていて、それに触ろうとするメキシコ人が集まっています。日本人より迷信深いメキシコ人の方がパワースポットのような見えない力に対する関心が高い感じがします。


太陽のピラミッドから降りると、暑さと疲れで、それ以上歩きたくなくなりました。月の広場から月のピラミッドを眺めただけで、登るのはやめました。


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ケツアルパパロトルの神殿

月の広場の西隣にはケツァル・パパロトルの宮殿があります。ここは見逃せないスポットです。


ケツァル・パパロトルの宮殿の屋根には天体観測用と言われるマーカーが等間隔に設けられており、庭に張った水に映るマーカーを頼りに星の動きを見ていたということです。


テオティワカンには繊細な彫刻が少ないのですが、ケツァル・パパロトルの宮殿の柱にはケツァル鳥と蝶(パパロトル)を合体させたレリーフが施されています。


ケツアルコアトルのピラミッド

普通はこれで見学を終え、出入り口3から遺跡の外に出てバスを待てばいいのですが、私はまだケツァルコアトルの神殿を見ていませんでした。仕方なく、今度は死者の大通りを戻ることにしました。

 行きは、それでも周囲の建造物や遺構を見学しながらでしたが、帰りは炎天下をひたすら歩くのみです。しかも、死者の大通りが平坦なのは太陽のピラミッドの少し先までで、そこからは広場に続く階段を上ったり下りたりの、アップダウンがあるのです。かなり辛かったです。


出入口1の近くにあるシウダデーラの城壁まで辿り着くとへとへとになっていました。シウダデーラの中にあるのが羽毛の蛇、ケツァルコアトルの神殿です。


ケツァルコアトル神殿は、高さが20mある中型のピラミッドです。手前のピラミッドではなく、後ろの小山のような部分がケツァルコアトル神殿です。


手前のピラミッドに登り反対側にあるケツァルコアトル神殿を見るようになっています。その特徴は正面の壁面を飾る美しい彫刻群にあります。この神殿は西暦200年ころに作られたということですが、当時の彫刻がほぼ完全な状態で残っています。これは、神殿が埋められてしまっていたからです。その理由は、テオティワカン内部での権力抗争によるものとされていますが、実際に何があったのかわかっていません。


羽毛の蛇の形をしているケツァルコアトル(左)の頭と、雨の神トラロック(右)の顔が並んでいます。この彫刻群を見ると、当時の人々の神に対する思いや神殿作りに対する情熱のようなものが感じられます。あきらめずにここまで来てよかったと思いました。


案内板にあったケツァルコアトル神殿の想像図です。ケツァルコアトルはテオティワカンだけでなく、トルテカ、アステカ、マヤといった古代文明に共通する重要な神様なのです。


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