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ウユニ塩湖を見に行く! (ボリビア)

国旗
ラパス

世界最大の塩の湖で鏡張りを楽しむ

平らな塩湖に薄く水が張ると鏡張りの絶景が見られる。

「死ぬまでに一度は行きたい場所」とされ、大人気のウユニ塩湖。大勢の観光客が世界中から訪れるため、環境破壊などの問題も出ていますが、他では見られない絶景を考えると、一度は行っておきたい場所であるのは間違いないでしょう。ただ、行くのさえ難しい場所にあり、4000mを超える高地のため高山病に危険もあるなど、その絶景を見るのはなかなかハードルが高いのです。それだけに、万難を排して出会えた光景には感動が大きいかもしれません。

 

ウユニの街の地図

ウユニの地図
ウユニは小さな町で、鉄道駅周辺にホテルやツアー会社が集まっている。レストランはアルセ広場周辺に多いが、観光客相手の欧風料理を提供しているため値段は高い。地方を結ぶバスはカテドラルの後ろ側の通りに数社ある。

 

ウユニの町とツアー会社

ウユニに行くにはボリビアの首都ラパスからですが、交通手段には、バスと列車の乗り継ぎ、長距離バス、飛行機の3通りの方法があります。

  列車は途中の景色が楽しめて面白いと思いますが、時間がかかる上に乗り換えなど面倒です。ラパスからウユニ行きの夜行バスも値段が高いクラスを選べば車内はそれなりに快適ですが、途中の道が悪いし、時間がかかります。

 飛行機は45分でウユニに行けますが値段が高いのがネックです。一般的な航空券の価格は2万円以上もします。ただ、アマゾナス航空のサイトで調べてみると、この時は時間帯別のプロモーションで夜の便なら60ドルちょっととなっていました。しかも、ホームページからクレジットカードでチケット購入が可能です。

 そこで飛行機に決めました。アマゾナス航空のサイトの手続きは簡単で「本当にこれで飛行機に乗れるのか?」と少し不安を感じたのですが、空港では何の問題もなくチェックインできました。ウユニの空港には夜8時に到着(上写真)。すぐ、翌日出発のツアーを確認することにしました。


ラパス旧市街

聞いたところでは、ウユニには50〜60社ものツアー会社があるそうです。特に鉄道駅の前の通りには、上写真のように多くのツアー会社が軒を連ねています。その中に「穂高ツアー(Hodaka Mountain Expedition)」という日本の名前を付けた現地人の会社があり、日本人旅行者がよく利用していると聞きました。

  そこで、穂高と事前にメールでやり取りし、翌日のツアーを申し込んでおいたのです。事務所に行くと、中年の女性がいて、翌日のツアーの説明をしてくれました。夜の8時半過ぎでも数人の旅行者がいて、人気のあるツアー会社だということは分かりました。

 翌日、出発時間である10時少し前に事務所に行くと、ツアー客たちで大混雑。オフィスの中に入ることさえできません。シーズンオフに当たる時なのに、こんなに大勢の客がいるとは驚きです。鉄道駅前の通りにはツアー客たちが行き来していますが、中国人や韓国人が多いのです。ただ、穂高の事務所の中は日本人の若い女性が多かったです。

 穂高の評判がいい理由は、ツアーのドライバーが単に運転して案内するだけでなく、塩湖で写真の撮り方を教えてくれるなど丁寧な対応をしてくれるからだそうです。


ウユニの駅前通りに置かれた機関車のモニュメント。

列車の墓場

ラパス旧市街

朝の10時。いよいよウユニ塩湖ツアーの出発です。ツアーで最初に立ち寄るのは「列車の墓場」です。砂漠のような場所に、蒸気機関車をはじめとした列車の残骸が数多く放置され、ちょっとシュールな光景を作り出しています。

 これは、19世紀にボリビアの鉱山から産出する鉱物資源を太平洋岸の港まで運搬するために活躍していた列車だそうです。その後、ボリビアはチリとの戦争に負け、太平洋への出口を失ってしまい、多くの列車は利用価値を失い放置。その後、残った列車も資源量の減少で次第に利用されなくなって捨てられたということです。


古い機関車や貨物車などが並んでおり、ちょっと不思議な光景が見られます。

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塩湖へ

塩湖疾走
車はいよいよウユニ塩湖に入っていきます。テレビで見たのと同じ塩の大地が広がっているのですが、たくさんの車が行き来するため、地面は真っ白ではなく、茶色に汚れているのが、ちょっとガッカリです。それでも、遮るもののない大地をスピードを上げて走るのは気持ちがいいです。「ついにここまでやってきた」という感慨が沸いてきます。

しばらく走ると、塩でできたホテルであるプラヤ・ブランカが見えてきます。現在はホテルとしては使われておらず、ツアー客が昼食を取る場所になっています。手前には南米で開かれているダカールラリーのモニュメントがあります。

建物の横に世界各国の国旗が翻る場所があり、ウユニの名所の一つになっています。

プラヤ・ブランカの建物内は広いホールになっており、大勢のツアー客が集まって食事をしています。私たちも、ガイドが用意した野菜サラダと茹でた牛肉の昼食を食べることにしました。骨付きの大きな肉は意外にも柔らかくておいしかったです。

プラヤ・ブランカの周辺は広大な塩の大地。まるで雪原のようだが、太陽の照り返しで結構暑いのです。

鏡張りを見に行く!

この時は3月でした。まだ雨期の最中で、塩湖には水が溜まっている場所があるということで、ウユニ名物の「鏡張り」を見にいくことにしました。車が乾いた塩の大地を進むと、やがて前方に湖のように水面が広がった場所が見えてきました。塩湖ツアーの車が数台、湖の中に止まっています。

私たちの車もゆっくりと水の中に入って行きました。20分ほど進み、近くに別の車両がほとんどいない場所まで来ると、運転手が「降りて大丈夫だ」と言います。

 ドアを開けて水に足を入れると生暖かい感じです。水深は20センチくらい。ズボンをまくり上げて塩湖に降りました。湖底には尖った塩の塊が無数にできていますので、それが足裏を強く刺激して、痛くてたまりません。

鏡張りは風が吹くと水面にさざ波が立ち、キレイに現れません。ここは二度目という同行の日本人の若者が「風が完全に止むことなど、ほとんどないですよ」と言います。その言葉通り、強くはないものの、常に風が吹いています。

 どうしても鏡張りが見たいなら、何度も通い、風が止むのを待つしかないわけです。もし、キレイな夕焼けが出た時に風が止むという幸運に出会えれば最高だと思います。

塩湖ツアーの車は湖の中に止まって景色を楽しみます。

ツアーのメンバーで記念撮影。


ところで、ウユニ塩湖の人気スポットであるサボテンが群生するインカワシ島は、雨季の間は途中に水の深い所があるため行けないそうです。ウユニの絶景を楽しむツアーには、様々なものがありますから、ツアー会社で相談してみるといいと思います。


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